青年海外協力隊としてペルーで生活をし始めて3か月弱。
任地のタンボグランデでは2か月が過ぎました。
今月は慣れてきたこととまだまだ慣れないことで少し疲れ気味。笑
でも案外ちゃんとやっています。
今月は特に活動面のことについて。私の活動はまだまだ迷宮入り。でも少し光が見えつつ、、あるのかな??
この町の人に対して感じる「時間」と「お金」のこと
海外での生活は日本では当たり前のことが当たり前じゃない。そんなのは海外生活をする上で当たり前である笑。
そんな中で特に価値観の違いに驚かされるのが「時間」と「お金」のこと。
きっとどの国も生活の中心にあるお金と時間についての価値観はしっかりあって、違って当たり前だけれど、生活の中心の概念だからこそびっくりしたりそれに疲れたりするんだなと思ったり。
時間とお金の概念
明日10時に広場ね!と約束した時、日本人は「約束した」と感じる。
でもきっと多くのペルー人はそう感じていない。どう感じているのかはわからない。けれど明日は明日の風が吹く、じゃないけれど、今その瞬間にしか興味ないのかなーとか思ったり。適当にオッケー!って言ってんのかなって思ったり。
特に未来についてのことはあいまい。
明日のこともすっぽかすのに、数年後の話をされても、きっと想像しにくいだろう。
未来にいくら必要だからとか、未来に何をしたいから今は何をしておこうとか
日本ほどは強く考えていないのかもしれない。
だからお金も貯金をしようとか思わないのか自転車操業のような人が多く感じる。
日本みたいに結婚式のために数百万貯金!とかありえないかもしれない。
稼いだら使って、稼いだら使って、そんな日々の繰り返しに見えるけど、、気のせいかな?
例えばマンゴーを日本に輸出すべきなのかのはなし
たとえば日本人の私を見て日本への輸出をしたい!と声をかけてくれる人もいるけれど、正直そんな簡単な話ではないとおもう。
まずマーケットとして日本は適しているのか
日本の輸入基準をペルーの農家は満たすことはできるのか
遠く離れた日本まで無事にマンゴーを届けることができるのか
東南アジアからも安いマンゴーが入ってくるのにそれに打ち勝てるのか
費用対効果はあるのか
色々考える必要があるのだ。
一方、彼らの要望は本当に「日本へのマンゴーの輸出」なのだろうかとも思う。
日本人にペルーのマンゴーを知ってもらいたい!!というのが目的なら「日本へマンゴーを輸出したい!」という気持ちはわかる。
けれど例えば収入向上したいから日本へマンゴーを輸出したい、となると目的は収入向上になる。
収入向上するための手段として日本へのマンゴー輸出もあるがそれ以外の手段ももちろん選べる。
わざわざ目的もないのに高いハードルを設定する必要はないのだ。
私からみる指針
そんな感じで任地の人の口先を全部信じて疑わず行動に移していたら時間とお金なんていくらあっても足りない。
彼らは顕在的ニーズを話してくれているけれど、コミュニティ開発隊員としては潜在的ニーズにもっと着目したい。この例でいえば彼らが本当に必要としているのは日本への輸出か?それとも収入向上か?
そしてもし収入を向上してもそのお金を管理する力がなければ無駄にお金を消費してしまうだろうし、そうしたら格差レベルはなかなか良くならない。
未来について考えないからお金をすぐ使っちゃうし、お金の使い方が分からないから貯金もできないし、貯金もできないからいざとなったときに投資ができないし、投資ができないから事業を大きくできない。
そんな図式が出来上がっている気がする。(もちろんまだまだ調査中。一朝一夕では見えてこないところももっと知ってからやりたいとは思う。)
こうやって書いているけれどもちろんすべての人がそうではないと思う。けれど町の多くの人がそうならいつまでたってもこの町はこの町のままだ。
それでもいいならいいけれど、やっぱり農業従事者からはちょっとしたもやもや感を感じる。
もし未来を描くのが苦手なのであれば私が見せてあげられるかもしれない。
1年後、3年後、5年後、10年後
こういう風にしたらこういう風になる計算だよって。それで現地の人が選べばいい。やってもいいしやらなくてもいい。彼ら次第だ。
ただ選択肢として、私から見える世界を提示してあげるのも私がここでできることなのかなって思ったりする。
まずこの町で私がやろうかなと思うこと
生活改善
なのかな、まずは。
生活改善て良く知らないんだけれどたぶん家計簿つけたり、衛生環境整えたり、栄養改善したり、環境教育したり、とか?
お金を稼いだらすぐ使うんじゃなくて、計画的に必要な分を使う。それには家計簿を付けたり自分がいくら稼いでいくら使ったかを把握する必要がある。
そういう風にしないといくら農業事業で成功してもすぐ使っちゃって残らないってなったら悲しいから、まずはお金の使い方なのかなって。
あと衛生環境、栄養、環境についてはあまり良くない町なので、それをしていこうかなという感じ。
組織化、投資のための未来の見据え方
その次は、組織化なのかなーとか、必要かはわからないけれど候補。
将来的にマンゴーをオーガニックに変えたいからとか、輸出を拡大したいからとか、機械を買いたいからとか。
個人の農家さんだけだと限度があっても、組織化して毎月いくらっていう感じでお金を集めたり技術を共有しあえば(できるかわかんないけど)、もう少し大地主に搾取されがちな環境も改善できるのかなーと思ったり。
あとは、こういう未来を描くなら、こういうタイミングで何が必要でいくらあったほうがいいですよ、とか、未来の見据え方みたいなものも妄想女子なので結構得意。
そういうの活かせればいいかなーと思うけれどどうだろう?
過去はいい習慣があったんだって
前に上司と話したり今日上司と話して学んだこと。
前はゴミなんて落ちていなかったし子供へのしつけもしっかりしていた。
この町のいい習慣はどんどん失われてしまって今ではなくなってしまった。とのこと。
だから日本もサッカー終わった後にゴミ拾うとかそういういい文化、なくならないといいね。
って上司が。
そうかーー
そうだったのかーーー
私が見ているこの町はあくまで2019年度の現代のこの町。
もちろん歴史もあって変わりゆく文化もあって変わりゆく習慣もある。
そして私はその中のほんの一瞬の点にいるに過ぎない。
変わりゆく町のほんの一部に私は属しているんだなーと。
そんな中でこの町で私がやろうかなと思うこと
それを聞いたとき、いいことを聞いた!と思った。
昔あった習慣なら、新しいものを入れるよりもこの町になじみやすい。
そして私は人類学を専攻していたのだけれど、その主旨は失われゆく伝統や文化をどのように伝えていくか、当事者はどのように声を発するかというところに興味があったから。
だから失われゆくものをどうにか継承していくというのは得意とまではいかなくても苦手ではない。興味もある分野だ、。
どうやら90歳くらいのおばあちゃんなら昔の話を語れるというのでまずは昔どんな習慣を持っていてどんな街だったのかを聞き取りしたいなーなんて。(言葉通じるかなあ。。)
元気なおばあちゃんがいたら一緒にプロジェクトやってもいいし、みんなお年を召して厳しそうだったらそれはまた考えるけれど。
おばあちゃんの伝承ていうのもいいかもしれない。
自分のルーツってしっかりあると人は強くなれたりするし、自信を持てたりするし、この町に尊厳や誇りを持ってもらうためにはこの町のたどってきた歩みを知っているといいと思う。
まあそんな感じで考えたりとかしています。
結局のところ活動はどんな感じになりそうなのか
今のところまだ見えていない面もあるのですが
農業、環境、観光の面をかっこよく輸出!環境教育!!アグロツーリズム!!!などとどんどん推し進めていくというよりは(なしではないけれど)、
それを将来的に推し進めるときの障害を減らすために
今の段階で生活改善をしたりこの町を知ってもっと好きになって誇りをもってもらう工夫をしたほうがいいかなーって感じです。
つらつらと書きましたが、2か月目で感じることはこんな感じでした。
また1か月経ったら全然考えていることとか方向性とか違っているかもだけど、、、とりあえずの2か月というタイミング。
ゆるゆるですみません、笑