知っておきたいこと

【青年海外協力隊の真実】体を張ってまで途上国にいく若者たち。

青年海外協力隊とは原則2年間の任期を使って途上国で国際協力をする若者です。

途上国のため、自己成長のため、人生経験のため、国際協力を学ぶため、自分のスキルを活かすため、、。いろんな理由で参加している人がいます。

いろんな理由があるにしろ、生まれ育った古郷日本を離れ、友達も家族もいなく、

ひとり知らない土地で2年間、知らない言語を生活します。

時に罵倒されたり時に差別されたり時に裏切られたり時に騙されたりもします。

そして時に身体を壊したりもします。

 

青年海外協力隊にとって一番怖いもの、それは命の危険です。これは何にも代えられません。

ところが、慣れない土地、免疫のない病原体、飲み慣れない水、知らない勘、慣れない文化、慣れない虫。

そんな者たちによって体が蝕まれることがあります。

拳銃を突き付けられたり、突き付けられていなくても強盗に合ったり、交通事故のあった現場を数分前に歩いていたり、そんな危ない目にもあったりします。

 

私が出会った人、聞いた話、私の身近な人。

その中で

命の危険にあった人、それが案外多い。

 

寄生虫が体に住んでいたり

身体に入ったハエの幼虫を麻酔なしで除去したり

原因不明の病で緊急帰国したり

原因不明の病が帰国して十数年経った今でも治らなかったり

心の病になったり。

 

また、私がいるペルーも尋常じゃない数の強盗とスリ、ひったくりが毎日起きています。

日本人ではないですが、強盗に銃で撃たれたニュースもたくさん入ってきます。

一歩間違えれば命に関わる。

 

日本ではありえないような事件や事故、病気に巻き込まれます。

 

そんな中思うのは、みんな体を張っているんだな、ということ。

目的はそれぞれ。途上国のためかもしれない、自分のためかもしれない、家族のためかもしれないし、日本のためかもしれない、世界のためかもしれない。どういう理由で来ているのか、どういう理由で協力隊に参加しているのかはその人にしかわからない。

 

けれど共通して言えるのはみんな体を張って途上国で生きている。

 

もしかしたら私も原因不明の病に伏すかもしれない。

そうしたら協力隊になってペルーに来たことも後悔するかもしれない。

未来のことはわからない、でもだからといって日本に帰る選択肢をとるのはまた違う。

 

協力隊についてはいろいろ言われる。

 

でもこの前1年経った際に活動報告をする先輩の発表をみてきたけれど、

その報告会の各プレゼン10分間にはとても収めきれないほどの日常と奮闘があることも知った。

表に出ている協力隊の情報なんてごくわずか。きれいなところだけばかりが見えていたりする。

でも本当に現地に行って奮闘している隊員たちは、世の中の風当たりとか、求められる成果とか、そういうのも察したうえで、体を張ってがんばっているのだ。

 

案外、ぬるくないですよ、、?

もちろんいろんな環境の隊員がいるけれど、体を張って途上国で奮闘する隊員の存在も知ってほしいなと思って書きました。

 

私も2年間何事もなく無事に帰れますように。

こんなに一生懸命悩んでぶつかって奮闘している隊員たちが元気でこの先も笑っていられますように。

本当にそれを祈ります。