日々の記録〈ペルー〉

「GENKI」と思わぬ帰国がつなぐもの。ペルーの友人とのちょっとほっこりする話

ペルーで過ごして1年。

2021年4月までペルーにいるはずが、コロナウイルスの影響で日本に一時帰国することに。

ペルーでの一年は控えめに言っても最高で1日1日が忘れたくない大変に楽しい日々だった。いいこともあったし悲しいこともあったしムカつくこともあったしたくさん笑ったことも。

そんな中で出会ったとある友人との話。先ほど連絡を取っていて頼もしい話があったのでご紹介。笑

 

友人Yとは、現地について半年くらいで出会った。

別の友人Pと私はとある音楽グループが一緒で、そのPの親友ということで出会った。PとYとYの彼女と、合計4人でダンスを踊りに行ったこともあった。

日常的に遊ぶことはなかったけれど、話の合う友人で私も頼もしさを感じていた。

 

そんな彼らが、

『日本の挨拶を教えてくれ。』

そういうので

「こんにちは」と「げんき?」を教えた。

教えた日本語で『Genki?』とたまに連絡をくれるのが、とっても嬉しかった。

 

外国人が遠い異国で一人過ごすとき、孤独感にさいなまれるときもある。

みんなが家族でご飯を食べるのを知っているので無理には誘えず、一人で夕食を食べる日々も続いた。

一方で、誰かと夕食を食べれる日はとびっきり嬉しくて、一緒に食べられることに幸せを感じた。それくらい人と時間を過ごすことに何か壁や難しさを感じていた。

 

とある夜。Yから連絡が入った。どうやら暇しているとのこと。

ベッドで寝ているから俺の部屋に来ないかとか、

君の写真を送ってくれとか、

今から君の部屋に行きたいだとか。

夜の23時にそんなチャットが届いた。

何を言っておるんじゃ、、とその言葉たちをかわしながら、外で食べようと次の日の夕食一緒に食べる提案をした。

『よしそうしよう!』ということで、久しぶりにできた夕食の予定に私はちょっと嬉しかった。

昨晩の謎のチャット内容の真意も聞こうと、ルンルンで待ち合わせ場所に行くも、Yはいない。

 

Yに連絡してみた。電話もしてみた。

・・・つながらない。

 

そういうことは、ペルー生活ではよくあった。約束してもその時間と場所には基本的には人は現れない。だいたいがドタキャンか遅刻である。

せっかくルンルンできたのに、、と思いながら昨日のテンション高めなチャットは何だったんじゃいと心でツッコミながら待ち合わせ場所で連絡を待った。

 

『何?!』、『いくみ、何の話??!』

とYから連絡が入る。

いやいや。ちょいと待てい。昨日何件にもわたってチャットしてきたじゃろがい。忘れたとは言わせない。と思いその旨伝えると

『いくみが何言っているのかわからない。昨日なにがあったのか?』

と完全にとぼけた様子。

「昨日こんな連絡を送ってきて、今日夕食一緒に食べる約束したんだよ。」

というと何にも身に覚えがないという。それはおかしい。酔っぱらっていたのだろうか?

 

よくよく聞いてみると、私がチャットしていたのはYではなく、携帯をYが放置したすきに知らない誰かがYに扮して私に対して連絡をしていたらしい。

失礼すぎる。最低。ひどい。

人のチャットで遊ぶなと思いつつ、昨日マジで写真送らなくてよかったーとほっとしつつ。

そのチャットしてきた人はYに携帯が渡る前にチャットの履歴を消したらしく、私との約束もその瞬間消え、Yは何が起きているのかも確認できなかったらしい。

確かにYが悪いわけじゃないけれど、そのセキュリティがばがば状態なんとかしなさいよ…。

日本では結構ありえないと思うけれど、ペルーでは「シェア」をよくする。平気で人の携帯を借りて誰かにチャットしたり平気で人のものを簡単に借りようとする。持ち主の電池が少なくても充電器を借りるし、携帯も借りるしアカウントも借りるし通信も借りる。何でも借りる。

そのシェア文化にも結構困惑することは多かったが、今回のケースはシェア云々ではない。完全にセキュリティがばがば案件である。そして人のチャットで遊ぶとは、心外だ。

 

こんな文、送って来ていたよ。とYにスクリーンショットで昨日のやり取りを送る。

必死に謝る彼。今回はとりあえず許す私。

 

 

そんな話があった。

まあ、この一件で私の彼のチャットへの信用はかなり下がった。笑

そのお詫びと言っちゃなんだけど。と、彼はPと三人でおでかけしようと提案してくれた。

もちろんペルー人あるあるのとおり、その約束が果たされることはなかった。

 

一時帰国が決まって、彼は寂しがってくれた。

彼には彼女がいたし、嫉妬深い人も多かったから、友達としても彼を食事に誘うのは私は気が引けたし、そんな感じで彼と複数人だとしても遊ぶことはなかった。

Pもいれて3人ででかけよう、そういう彼の言葉が実行に移されることはなかったし、今までも今度一緒に行こうと誘われたことがあったけれどそれらも実行に移されることはなかったので、私はどこか彼は私と一緒にいたくないのではないかなーと思ったりもしていた。だから寂しがってくれたのは嬉しかった。

 

さっき連絡を取っていて、

『今日本は何時?』と聞かれた。日本は夕方である。

日本の夕方は、ペルーの未明。

1か月にわたる自宅待機生活は、彼の昼夜を逆転させているようだ。午後にたっぷり寝たから寝れないという。笑

ベッドに寝転がりながら、日本の写真を求める彼。

んんん???デジャブだぞ??

そんなやりとりは、どうやらペルーにいたときに何かあった気がするぞ。

そして過去にあったそんなハイテンションなやり取りを終えたうえで知った事実は、その送信者は彼ではなかったというショッキングな事実。忘れるわけもない。記憶にも新しい。

内容が似すぎている。。。このチャット、あやしいい・・・。

 

「前にも似たようなやりとりがあったけれど、その送信者はYじゃなかった。君のチャットは信用していないから写真は送らない」

というと

『今回は俺だ!信じてくれ!』という。

 

「じゃあ今の写真を送って」というと

『ベッドにいるからはずいからむり』という。そりゃそうだ。

 

音声で『俺だ!』という内容が送られてきた。

いやーー。声だけじゃわからぬ。そんなにたくさんしゃべっていないから声鮮明に覚えてないし。

「それじゃまだわかんないよ」

というと

『ねえ、何をしたら信じてくれる?』と言われる。

 

 

一度失った信頼は取り戻すのは難しい。

きっとチャットを送っているのは本人だ。私もチャットの文面で何となくはわかる。

でも本人だという確証は得れない。もう同じショックは味わいたくない私。

 

・・・どうやったらチャット先が彼であることを証明できよう…?

 

 

そこで

「私が前に教えた、日本語の挨拶を言ってみて」

と言ってみた。

 

そしたら即答で

「GENKI」

そう返ってきた。

 

 

!!!!正解である。笑

彼はその言葉を覚えていた。彼に間違いない!

 

私はそのやりとりで一発で信用したので、安心して日本の風景や食べ物の写真を送った。まさかGENKIが合言葉になるとは。

 

GENKIを通したやり取りは、YとPと私だけが知るやりとりで、それは3人の思い出でもあって、それを知っているのはYとPしかいない。だから簡単に信じちゃった。その言葉を覚えてくれているYが頼もしかったし、思い出も覚えていてくれているということなので嬉しかった。

 

 

そのあと『ペルーに帰ってきたら、日本語もっと教えてほしい』と彼が言う。

「もちろん!」と私。

「私がペルーにいたときは日本語学びたいなんて言わなかったじゃん。」というと

『いくみが忙しいかと思って言わなかった』という。

 

 

なんたることや・・・

「私は常に一緒にご飯を食べてくれる友人を探していたし、でもタンボグランデのみんなは家族で一緒に食べていたから、私とご飯食べてくれる人はほとんどいなかったなあ」

というと、

『1人にさせてごめん!』と彼。

『ペルーに戻ってきたら、一人にさせないしたくさんご飯いこう!約束するよ』と

そういってくれました。

 

やさしいーーーーーー!!!

嬉しかったです。

 

一時帰国にならなかったら、きっとずっと夕食独りで食べてた。

ホントは一緒にご飯食べたいけど家族との関係を邪魔したくないという私の変な配慮と

いくみに日本語教わったりしたいけれど忙しそうだしなあという彼の配慮と

一時帰国にならなかったら知らぬまますれ違いのまま、過ごしていたかもしれない。

 

確かに今回思わぬ形でペルーを離れてしまったけれど、

離れたからこそ伝えられること、離れたからこそ知った気持ちってたくさんあって

彼とのやり取りもそのうちの一つ。

 

ペルーに帰ったら彼らとたくさんご飯食べに行こう。もう寂しいと思ったら寂しいと言おう。日本語も教えよう。GENKIで会話しよう。

 

半年前に教えたGENKIを今回収できた話。

一時帰国で離れなければ見えなかったお互いの気持ちを知れた話。

そんなちょっぴりほっこりする話でした。

 

ご一読ありがとうございました。!