国際協力

【青年海外協力隊】は〈海外青年協力隊〉ではありません!一体どんな人たちなの?

電車でもポスターなどをよく見る青年海外協力隊。よく海外青年協力隊と間違われがちですが、正式名称は「青年海外協力隊」です。このブログでは簡単に青年海外協力隊について解説します!

この記事は主に下記の方向けに書いています。

  • 青年海外協力隊への参加を考えているがどういう団体なのかあまりよく知らない人
  • 家族や友人、知人に青年海外協力隊へ参加する人がいて、どういう団体かを知りたい人
  • 国際協力に興味があるから青年海外協力隊がどんなものなのかも知っておきたい人
  • とりあえずよく聞くので簡単でいいので知りたい人

できるだけ必要な情報だけ書くようにしましたので参考になると嬉しいです!

青年海外協力隊とは?

ひとことでいうと、JICAのボランティア事業の一環として開発途上国に派遣される隊員です。

詳しくは青年海外協力隊のHPにも書いてありますが、たくさんの情報があって何からみていいかわからない!とりあえず簡単に知りたい!という方向けに、この記事ではJICAと青年海外協力隊のHPをもとに情報をまとめてみました。ぜひ参考になると嬉しいです!

引用元

 

青年海外協力隊を簡単に説明すると?

青年海外協力隊はJICAボランティア事業の一つです。開発途上国から要請を受けて、その要請に見合った技術、知識、経験をもち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む人を募集して選考を経てJICAが派遣しています。

JICAボランティア事業って何?

JICAボランティア事業は、日本政府のODA予算をもとに独立行政法人国際協力機構(JICA)が行っている事業です。青年海外協力隊のほか、シニア海外ボランティア、日系社会青年ボランティア、日系社会シニアボランティアがあり、また任期が1か月程度から参加できる短期派遣制度もあります。

JICA(ジャイカ)って何?

JICA(ジャイカ)はJapan International Cooperation Agencyの略です。

日本語では独立行政法人国際協力機構と言います。日本の政府開発援助(ODA)を行う組織で、開発途上国への国際協力を行っています。

青年海外協力隊は、そのJICAが行う開発途上国への国際協力事業のうちのひとつであるボランティア事業の一環として、途上国に派遣されます。

青年海外協力隊の活動について知りたい!

青年海外協力隊になったらどんなことをするの?

活動内容は職種によります。JICAによると120以上の職種があります。

例えば、

  • 看護師
  • 理学療法士
  • 小学校教育
  • PCインストラクター
  • 障害児・者支援
  • コミュニティ開発
  • サッカー
  • 野菜栽培
  • マーケティング
  • 土木

・・・etc.

ひとことで青年海外協力隊といってもその活動の幅は職種にもまた現地の要請によっても変わってくるのです。

例えば、同じ「ルワンダ」という国に2人の隊員が派遣されるとして、その職種が「観光」と「小学校教育」とで活動の内容は多様に異なります。同じルワンダであっても配属される地域や場所は同じとも限らず、それぞれの職種・要請にそった生活をすることになります。

開発途上国からの要請を受けてJICAがそれにあった人を選考します。そのため選ばれた時にはどの国のどの地域のどの町のどの場所で、おおかたどんなことをするのか、各隊員決まっていることになっています。

どんな職種や要請があるかは青年海外協力隊のHPで見れます。ぜひ自分が気になるシゴトがあるか、探してみてみてくださいね。(→青年海外協力隊のHP/シゴトを探す

青年海外協力隊になったらどんな国にどのくらいいくの?

アジア・アフリカ・中南米・大洋州・中東の国々で、原則2年間の活動をします。

開発途上国への国際協力を行うJICAのボランティア事業のひとつなので、「開発途上国」と呼ばれる国へ派遣されます。

その国もさまざまで、一言でアフリカと行ってもガーナ、ルワンダ、ザンビア、、、とありますし、一言で南米といってもペルー、ブラジル、ボリビア、、と変わってくるのです。

青年海外協力隊にはどうやってなるの?

年に2度、春と秋に募集が行われます。それに応募してJICAが求める人物として合格できれば派遣されることになります。

青年海外協力隊の場合は20歳から39歳までが対象。ちなみに40歳から69歳まではシニア海外ボランティアとして応募することができます。

青年海外協力隊の選考はどうやっておこなわれるの?

1次試験(応募書類及び健康の問診)を経たうえで、健康診断を受診し、2次試験の際技術面接・人物面接を経て、合格が決まります。

その年度にもよりますが、下記は選考の流れです。

春募集は3月下旬から4月中で募集の案内があり、その期間に説明会が開かれます。5月上旬に1次試験の提出期限がきて6月中旬くらいに1次試験の合否が分かります。

その後7月中旬くらいに2次試験を行い、またそれまでの間指定された期間に健康診断書を提出し、2次試験の合格発表は8月の中旬から下旬です。

秋募集は上記の半年後に同じ流れで行われます。つまり11月上旬に1次試験の提出期限が来て、翌年2月の中旬から下旬に2次試験の合格発表が行われます。

1次試験、2次試験ともに職種によって選考内容が多少異なります。例えば1次試験の応募書類は職種によって求められる内容が異なっていたり、2次試験の技術面接は、その職種に沿った技術面接になるため内容が変わってきます。

しかしながら選考の日程や合格後の訓練などは職種関係なく一緒であるため流れは上記の通りで考えておけば大丈夫だと思います。

1次選考の際はJICAのHPにも各職種の応募フォームなどがアップされているので確認してみましょう。

青年海外協力隊の説明会はどんなことを知れるの?

青年海外協力隊の説明会は年に2回ほど、それぞれ1か月ほどの期間をとって全国で行われています。もし可能であればぜひ説明会に参加することをおすすめします。

説明会は入退場自由で経験者と話したりJICAの方への相談もできます。経験者の人とは個別ブースなどで話すことができ、とても参加しやすい雰囲気で、私も個人的にとてもお勧めします!(ちなみに私は青年海外協力隊に応募するまでに計7回ほど参加しました。)

下記は説明会に参加した場合のメリットです!

  • 経験者とお話しできる
  • 選考のことを詳しく聞ける
  • JICAの人とお話しできる
  • 職種についてもっと詳しい話が聞ける
  • パンフレットなどを一式もらえる
  • 他の応募予定の人がどんなことを気になっているかわかる
  • 気になることを相談できる

ちなみにこのブログに書いてある内容も説明会に参加したら分かる内容です!

青年海外協力隊になった場合、生活費はどうするの?

ボランティアとして派遣されるにあたって、気になるところは生活費などの待遇ですね。ボランティアなので給料は支給されませんが、生活費などの手当てがあります。

協力隊として現地に派遣された場合、

  • 現地生活費(派遣国ごとに定めた金額で現地の住民と同じ程度の生活ができるくらいの金額)
  • 住居費
  • 往復渡航費
  • 現地業務費(現地での活動内容による)
  • 国内手当(金額は隊員の日本での就職状況等による)

以上が待遇、制度としてあります。現地で活動するにあたっては金銭面で必要以上に心配をする必要はないでしょう。青年海外協力隊のHPにも金額などが載っているので気になる方は確認してみてください。(青年海外協力隊HP/よくある質問

青年海外協力隊から帰ってきたらみんなどうしているの?

青年海外協力隊の終了後、みんなさまざまな進路を進んでいるみたいです。

現職参加(派遣前の会社に籍をおいて休職して協力隊に参加すること)の方は元の会社に戻って協力隊の活動を生かせるような部署に配属になったり、

新たに日本で起業をしたり、派遣国にもどって協力隊の活動のつづきをされる方もいれば、新たに日本で就職をしてまた違った分野で活躍されている先輩もいるとのこと。

また国際協力の分野なのでNPOやNGOのメンバーになったり、ご自分でNGOなどを立ち上げる人もいるとのこと。

様々な進路があり、2年の活動で担当した分野にいくよし、新たなジャンルにチャレンジするもよしだと思います。

例えば一般社団法人協力隊を育てる会のHPには協力隊OBOGの方のショップ情報が載っています。気になる方は覗いてみてみてくださいね。(→一般社団法人協力隊を育てる会HP/帰国隊員への支援

最後に

以上が青年海外協力隊の簡単な説明です。参考になると嬉しいです!

ちなみに青年海外協力隊の応募選考において1度私は不合格をもらいました。そのときの結果を分析した記事もあるので、応募を検討される方はぜひ見てみてください。