国際協力

【海外で働く】会社員で駐在?国際機関の職員?海外で現地採用?青年海外協力隊?比較してみよう。

海外で生活しながら働くには様々な方法があります。今回は組織に属しながら働く、活動する方法として

  • 会社員として駐在
  • 国際機関の職員として駐在
  • 海外での現地採用
  • 青年海外協力隊

の4つの手段について整理してみました。

 

この記事は特に下記の人に向けて書いています

  • 現在学生で海外に行きたいけれどもどういう手段で海外で働きたいのか、働けばいいのかまだわからない
  • 現在組織に属していて、転職をも検討しているがほかの手段で海外に行くにはどういう種類があって特徴やメリットはどんなものなのか知りたい
  • 通りすがりの人

参考になると嬉しいです!

 

「会社員として駐在」の特徴

現在の会社を辞めずに参加できる。会社の星として駐在することが多いため、帰ってきたら期待される。帰国後のポストも好待遇が予想される。

一方で、帰国後のプレッシャーが大きい、会社を辞めずらい、そもそも海外に行ける人は少ないため駐在員になるには倍率が高い。

→現在の会社にいる人の中で優れていてやる気のある人が海外に行って、日本に戻ってきたらその海外での経験を生かして仕事をしてもらう、というイメージ。

帰国後に重きを置いていることが多いため、現地での活動よりも帰国後に期待されやすい。

 

特徴の整理

給与 ★★★ 国内での給与以上をもらえることが多い
現在いる環境で働ける ★★★ 現在いる会社で働ける
活動終了後 ★★★ ポストが保証されている
難易度 会社で優秀な成績をおさめている必要がある
得られる経験 プライスレス 自分次第

 

例)想像される企業や役職の種類等

  • 大手銀行で1年だけ海外の支店で働く
  • 食品メーカの営業として海外の支店で働く
  • コンサルティング会社で海外転勤を受ける

 

「国際機関の職員として駐在」の特徴

専門的な知識や経験を持った人がその国の特定の仕事をやるものとして雇われる。その国でのキャリアやその機関でのキャリアよりもその仕事でのキャリアを求められる傾向が強い。

1年や2年契約で仕事を行うことが多く、長期にわたってその機関にいるというよりその分野で必要になった人を雇い、終了したら退職(契約期間終了)という人が多い。

短期間での契約になることが多いため、帰国後というより現地での成果が全てなことが多い。

 

特徴の整理

給与 ★★☆ NGO,NPOはさほど高くない
現在いる環境で働ける ★☆☆ 現在いる環境を出て国際機関で働く必要がある
活動終了後 ★☆☆ 契約が終われば基本無職になる
難易度  高 海外で働くための専門的な知識や経験が必要
得られる経験 プライスレス 自分次第

 

例)想像される企業や役職の種類等

  • JICAの事業に専門的な経験を持つものとして参加する
  • 国際NGOの募集に応募して2年間契約で現地で活動する

 

「海外での現地採用」の特徴

その分野での経験や知識以上に現地での生活経験が求められる場合が多い。

「海外に住む日本人」という点で重宝されるため、現地の企業が日本人を必要として採用するパターンや日本の企業が現地にいる日本人として採用するパターンなどがある。

 

特徴の整理

給与 ★★☆ 採用状況による
現在いる環境で働ける ★★☆ 現地にすでにいる場合、現地で就職活動をすればOK。いない場合は環境を変える必要あり。
活動終了後 ★★☆ 2年後も働ける場合有。よって契約による
難易度  低~高 現地で住んでいれば採用されるものもあり
得られる経験 プライスレス 自分次第

 

例)想像される企業や役職の種類等

  • 日本の旅行会社のツアーガイドとして現地採用で働く
  • マレーシアの企業の日本人留学生相手の仕事をするために現地採用で働く

 

「青年海外協力隊」の特徴

JICAが行うボランティア事業のひとつである青年海外協力隊として派遣される。任期は2年と決まっており、長く青年海外協力隊として活動するにはそのたびに選考を受ける必要あり。

また、学生であれば休学をしたり退学をする必要があり、会社員であれば休職をしたり退職をする必要がある。

職種は120以上あり、派遣される国も様々で第1希望から第3希望まで応募時に選べる。

 

特徴の整理

給与 ★☆☆ 給与はなし。生活費や帰国後手当のみ。
現在いる環境で働ける ★★☆ 休学か退学、退職して参加することが多いが、「現職参加制度」があるため会社に籍をおいて活動することも可能。
活動終了後 ★☆☆ 活動が終われば基本無職になる
難易度  中 職種が幅広いためチャンスはたくさんあり
得られる経験 プライスレス 自分次第

 

例)想像される派遣先や派遣内容

  • 理学療法士としてルワンダに行く
  • 青少年活動隊員としてパナマに行く
  • 観光隊員としてラオスに行く

 

4つの職種の比較表

上の4つを比較してみました!

※その仕事内容により個人差あり。

給与 現在いる環境で働ける 活動終了後 難易度 得られる経験
会社員として ★★★ ★★★ ★★★ プライスレス
国際機関の駐在員として ★★☆ ★☆☆ ★☆☆ プライスレス
現地採用で ★★☆ ★★☆ ★★★ 低~高 プライスレス
青年海外協力隊として ★☆☆ ★★☆ ★☆☆ プライスレス

 

最後に

最後の比較表は簡単な一覧表ですが、最初から最後まで検討に入れる必要があるのは、ずばり「得られる経験/プライスレス」の部分です。

行ける行けない、行きたいやりたい、なども含めて海外生活の手段が決まるといいですね!