青年海外協力隊

【青年海外協力隊】はなにがいいの?他にも手段があるのに協力隊を選んだ理由、魅力を整理しました!

青年海外協力隊は政府のODA予算を使ってJICAが開発途上国と呼ばれる国に派遣する隊員のことです。

過去に何千、何万人もの隊員を出している事業のひとつです。

日頃電車の広告でも見かけるので身近にOBOGがいたり、目指している人がいたり、あなたにとってもあまりかけ離れた存在でもないのでは?

 

海外に行きたいけどなーと思っているあなた!

海外に行く手段はもちろんたくさんあります!

 

一番わかりやすいのは語学留学ワーキングホリデー

また海外の大学への移籍所属先の会社の転勤での駐在NGO、NPOなどの海外機関での駐在

もしくは旅行、そしてWWOFFなどもありますね。

 

でも国際協力に興味があるのであれば、ほかの選択肢ではなくやはり青年海外協力隊NGO、NPOや国際機関の職員としての海外派遣に絞られます。

 

ワーホリやWWOFFも楽しそうなのですが、行く時期を含めて20代に行こうと最終的に私が青年海外協力隊を選んだのは、自分の中の国際協力への興味が捨てきれなかったから。

国際協力に興味がある中で、国際機関やNGO、NPOと比較してみて、青年海外協力隊をなぜ選んだのか、青年海外協力隊の魅力とともに紹介します!

 

 

 

活動内容がクリア

 

青年海外協力隊の魅力、それはどんな活動内容をするのかがとってもクリアだからです。

 

青年海外協力隊のHPに行き、「今すぐシゴトを探す」を選ぶと過去の要請などが出てきます(HPの当該箇所はこちらから)。

覗いてみると、どこの国のどこの地域で配属先はどこどんな仕事をするのか同僚はどれくらいいて、通信、ガス、水道はどれくらい通っているのか、詳細な情報が書かれています。

 

私自身就職活動をしたり、NGOなどのWEBページをみたりしたことがありますが、ここまで詳細の活動内容が書かれているシゴトはあまりないです。

 

活動内容がクリアだと、「こんな仕事だとは思わなかった」というミスマッチが減らせます

もちろん現地にいかないと実際にどんな活動をするのかはわかりませんが、日本にいるうちからある程度想定できるのは心強いですよね。

 

周囲へ説明しやすく心配を軽減できる

 

活動内容がクリアということは、家族や友人などへの説明も詳細にできるというメリットがあります。

 

どこへ行くの?と心配そうに聞かれたとき、

「ルワンダのどこかでなにかするんだよ。」よりも

 

「ルワンダの○○県の△△町の町役場で観光の調査とリサイクルについての指導をするんだよ。ちなみにガスや水道も基本的に通っているみたいだから生活は問題なさそうだし、インターネットも使えるみたいだから連絡もとれるし心配はいらないよ。」

 

って言ってあげたほうが家族や友人も心配が軽減されます

 

またJICAというブランドも心配を軽減させる一つ。

私の親もかなり保守的なので、NGOやNPOの駐在員として海外にいくっていっても心配されそうだなと思って青年海外協力隊を選んだ部分がありました(JICAのこともよく知らなかったのであまり変わらなかったかもしれませんが)。

 

さらに、年間何千人との協力隊員が活動していて、過去にも何万人とのOBOGがいるのも安心ポイント。

JICAブランドという点と少し重なりますが、やはりどんなに優秀な国際機関であっても聞いたことがなかったりよくわからないと心配するのが親です。

JICAは比較的知名度があり、信用度合いが高くなるので心配を軽減させることができます

 

周囲へ説明しやすい青年海外協力隊の3つの魅力

  • 活動内容がクリア
  • JICAというブランドがある
  • 過去に何万人もの協力隊員を出しているという実績がある

 

選考内容がクリア

 

選考内容がこれほどクリアな組織もなかなかないです。青年海外協力隊のHPに行くと、どのような選考などのような時間軸でされるのか、しっかり書いてあります(HPの当該箇所はこちらから)。

 

またほかの企業でよく必要とされる「エントリー」をしなくても、どなたでも過去の応募書類を見ることができます。

選考内容がクリアだと、じっくり準備ができるほか、こういう試験なら自分に合うななど、不要な心配をしなくていいですし、必要な準備ができるのです。

 

また、青年海外協力隊のHPに行くと右下の方に「お気軽質問窓口」というところがあります。回答できるものは限られるかもしれませんが、気軽に質問をすることができます。

 

活動内容がクリアという面と重なりますが、選考内容がクリアなのは外に開けていてよいですね。

 

2年間の駐在経験を得れる

 

他の国際機関での駐在員も同様に長期で派遣されるかとは思いますが、2年という機関の駐在経験が得られるのは国際協力に興味がある人にとってはとても◎

 

なぜなら、国際NGOなどに入ろうとするときに2年間の海外経験を求められることがあるからです。

もちろん募集要項にいれている内容は各機関でも異なりますが、「長期の海外経験」というのはひとつの軸になることが多いです。

 

国際協力をする上でひとつの目安になるので、それが得られる協力隊としての経験はひとつの魅力といえるでしょう。

 

貯金0円で行ける

分かりやすく書きましたが、つまり海外に行くための準備金が必要ないということです。

 

現地での活動費用はもらえるが往復交通費はもらえない、という組織もあるそうですが、青年海外協力隊は往復交通費も支給されるため、貯金がなくても心配はいりません(海外生活に自分が必要とする道具などを買うためのお金はもちろん必要ですが、、)。

多額のお金をもっていない、、と尻込みする必要はなく、まずは自分がその世界にチャレンジしたいかどうかで考えて大丈夫なのです。お金がなくても国際協力に携わるチャンスがあるというのはとっても魅力的ですね。

 

会社に籍を置きながら行ける

 

現在会社員の方は、国際機関やNGO,NPOに入って駐在員として働くとなると、基本的に転職することになります。

 

しかしながら、青年海外協力隊は「現職参加制度」という制度があり、会社に籍を置いたまま、「休職」という形で協力隊の活動を行うことができるのです。

JICA側はこの現職参加制度を推奨しており、制度はあるけど利用者はいないということはもちろんなく、多くの協力隊員がこの制度を利用しています。

 

ご自分が所属している会社にボランティアのための休職制度があれば適応できますし、そういった制度が会社になくても会社に依頼して作った先輩隊員もいます。

会社を辞めなくていいということは、ぎりぎりまで会社で働き、帰ってきたらその会社でまたすぐ業務を再開できるというとってもいいこと尽くし。

 

青年海外協力隊ならではの魅力といえるでしょう。

 

研修や訓練を通した手厚いフォロー体制がある

 

2年間海外に行くと聞いたとき、まず気になるのが語学。英語を話せても、現地は英語でない国もたくさんあります。

また、協力隊として派遣されるのに特定分野の「知識、経験、技術」が求められますが、それも足りているのか、と心配されるかたもいるのではないでしょうか?

 

青年海外協力隊では、出発前に70日間の訓練があり、また必要な人にはその前に必要とされる研修が用意されています。

能力が備わった人が出国となるため、語学や技術についても必要なものを研修や訓練で身につけることでほかの協力隊員と一緒に出国することができます。

 

70日間の派遣前訓練は特に語学を中心に訓練するそうで、それはそれは厳しい勉強量が必要ということですが、ひとりで勉強するのではなく、みんなで勉強できる手厚い訓練制度があるのはいいですね。

 

帰国後の隊員に向けた手厚いフォロー体制がある

 

フォロー体制とは主に下記のものです。

  • 帰国後の生活、社会復帰のための手当てがある
  • 進路相談カウンセラーによる相談などができ、履歴書の添削なども行ってもらえる
  • 帰国後研修やセミナーに参加できる

 

日本社会を離れて海外で2年間生活すると、戻る場所がないという不安に対しても上記のようなフォロー体制があると安心です。

 

このようなフォロー体制もほかの国際機関ではあまり見ないので青年海外協力隊特有のメリットと言えるでしょう。

 

青年海外協力隊のコミュニティが幅広い

 

青年海外協力隊は現在1年間に4期の隊員を出国しています。そしてその1期ごとに同期が約200人いると聞きました。

つまり、ざっと800名が1年間で活動を開始しているということですね。

思い返せばあなたの友達の友達にも協力隊参加者などはいませんか?

 

それくらいコミュニティが幅広いです。

 

私も青年海外協力隊の候補生として合格してからTwitterでほかの協力隊の人をフォローしたりしていますが、青年海外協力隊の候補生として調べているといろいろな情報が入ってきたり、交流があったりします。

コミュニティが幅広いということはその分情報も多く、大変参考になることばかりです。

ここまで大きい国際協力の団体もないと思うので、その点大変な魅力といえるでしょう。

 

職種が多様なため自分の専門分野が活かせる

 

JICAによると青年海外協力隊は120以上の職種があります。教育と一つとっても理科教育、小学校教育、料理など幅広く、またスポーツと一つとっても水泳、柔道、サッカーと幅広いです。

 

職種がたくさんあるということは自分の専門分野が活かせるということ。

 

私はコミュニティ開発で文化人類学と3年間の社会人経験を活かしたいと思い応募しましたが、それらだけではほかの国際機関では相手にされなかったかも。

 

職種が多様にあり、自分の持っている経験が活かしやすいのは最大の特徴といえます。

あなたの経験も活かせる職種があるかも。ぜひ調べてみてくださいね。

 

最後に

 

以上のような理由でほかの国際機関ではなく青年海外協力隊を選びました。

今回は青年海外協力隊のいいところだけしか書いていないので他の国際機関やNGO,NPOには青年海外協力隊にはないいいところもたくさんあると思います。

JICAの申し子のような魅力の紹介の仕方になっていますが、実際私が選んだのは青年海外協力隊なのでこのように書きました。

ほかの国際機関との検討の際、青年海外協力隊の魅力を「見える化」する際のひとつの材料になればと思います