こんにちは!JICA海外協力隊でペルーのピウラ州に派遣されています。
ペルーの魅力はクスコ、マチュピチュ遺跡、アマゾンなど様々。私のいるピウラ州は海外からの観光客は他の地域と比べて少なめ。それでもたくさんの魅力があるピウラ州を今回はぜひご紹介しようと思います。
ペルー・ピウラ州って?
ペルーにはリマやクスコ、アレキパやイキトス、トルヒージョなど様々な有名都市がありますが、ピウラは7番目に大きい都市。
日本の4倍の面積を占める広大な土地をもつペルーの観光地は主に南側にありますが、ピウラは首都リマや世界遺産の町クスコから遠く離れた北部にあります。
エクアドルに隣接していて、自転車で中米から入ってくるライダーさんの多くが通るこのピウラ州。通り過ぎてしまいがちですが、魅力がいっぱいです。
そんな北部ピウラから、クスコやリマにはないピウラならではのおすすめポイントをご紹介します!
ピウラのおすすめポイント
海岸地域と山岳地域がある
ペルーは海外地域、山岳地域、アマゾン地域の3つのエリアがあり、そこの文化や習慣、言葉などは大きく異なると言われています。
ペルーは生態系の数で世界トップクラスの国なのです。世界には104種の生態系があると言われ、ペルーには84種、つまり世界にある生態系の約80%がここペルーにあると言われています。
- 綺麗でマリンアクティビティができるビーチ
- サンドボードが楽しめる砂漠
- ハイキングが楽しめる山
- 自然いっぱい、緑いっぱいの町
など、ピウラ州も海岸地域や砂漠地帯、山岳地域があるとのことで様々な生態系を体感できます。
外国人が少ない→ペルー人のリアルな日常がそこにはある
リマ、イキトス、クスコなどの観光地とは違い、ピウラ州には外国人がとっても少ない。
外国人として歩いていると目立つことがありますが、その分そこに住む住民のリアルな日常が見えてきます。
スーパーに行ってもお出かけしても、映画にいっても畑に行っても川に行っても、ピウラ人しかいない。
正直、ピウラに住んでみて、クスコやリマだけでペルーが語られてしまうことに悲しさを覚えるようになりました。ぜひ、ピウラまで足を運んでペルーのリアルはクスコとリマだけでは理解できないことを体感してみてください!
天気が良い!
リマは5月から9月まで厚い雲が覆い、太陽が顔を出すことはその数か月一度もありません。湿度も高く、洗濯は乾かないし、重たい雲にどんよりした気候。それが好きな人もいるとのことですが、太陽が好きな人はぜひピウラへ!
乾季である4月から11月はカラッとした天気でとても暑いのですがその分いい天気です。
リマ在住の日本人も、重たい空気が嫌でピウラに来てリフレッシュしていくほど。天気がいいのは1つの魅力と言えるでしょう。
物価が安い!
他の地域と比べてですが、物価は抑えてあります。ペルーの通常価格ではあるのですが、「観光価格」ではないだけ安いということですね。
ピウラでおすすめなのはデザートや食事なのですが、それらがおいしくて安いので私も好きなポイントです。暑い気候とも関係するのですが、アイスを食べる機会の多いピウラでは、需要がある分自然とアイスがおいしくなるんですよね。そんな感じがします。
食べ物も魅力的
リマほどのTHEペルーという料理は少ないのですが、
山も海もあるピウラは山の幸、海の幸が食べられます。
セビーチェはピウラのレモンを使っていて、このピウラのレモンが本当に酸味があっておいしい!リマのセビーチェとはまた違ったピウラのセビーチェを食べてみてくださいね!
フルーツもたくさん。安い価格でこんなにたくさんの種類のフルーツがあるんだとわくわくすることでしょう。海岸地域、山岳地域のフルーツが食べられるので、マーケットに行ってたくさん入手しましょう。
おすすめスポットのご紹介
~ピウラ中心地~
ピウラ中心地のデザート屋さん
- MAGIA PIURA
ピウラ産のカカオを100%使ったチョコレート屋さん。パッケージもかわいいけれど、濃厚なチョコレートが本当に美味。ぜひこのチョコレート屋さんでは73%のチョコアイスを食べてみてください~!
- El chalan
ピウラ出身のアイスクリーム屋さん。ピウラ中心地にはいくつかチェーン展開しています。中央のアルマス広場を中心にたくさんあるので見つけたらぜひ食べましょう。アイスもおいしいのですが私のおすすめはシャーベットジュース。
2種類味が選べて、どの味もペルーならではのチョイス。試食もさせてくれるのでお気に入りの味を見つけて飲んでみて下さい!溶けそうなくらい暑いピウラでもEl chalanのシャーベットジュースで火照った身体を冷ますことができます。
ピウラ中心地のレストラン
- Tao
お昼はこのクオリティでこの値段?!と思えるほどのたくさんのペルー料理がビュッフェ形式で楽しめます。ペルーダンスや音楽とともに楽しめるので友人や大切な人と楽しい時間を過ごしてください!
夜には素敵なバーに変身。このTaoというレストラン一帯に4つくらいディスコやバーが一緒になってあるので、好きなお店でお酒を楽しみましょう。
~海岸エリア(コスタ)~
ペルーで有名なビーチ「マンコラ」
ピウラと言ったらで名前が上がりそうなビーチ「マンコラ」。ほかにもいくつかビーチはあるのですが、マンコラが一番有名です。
ピウラ空港を降りたらタクシーのお兄さんが「マンコラ」「マンコラ」と勧誘してくるくらい有名。(マンコラに行くときは高いのでタクシーではなく中心地から出ているバスに乗るのが良いでしょう)
カメと泳いだり、ホエールウォッチングを楽しんだり、ビーチ沿いを乗馬したり。上にも書いた通りそれが割とお得な値段で体験できるのもピウラならでは!
セチュラ砂漠でサンドボード
ペルーの海岸地域は砂漠が広がっているのですが、セチュラ郡にはサンドボードが体験できるとのこと。サラサラの砂で駆け抜けてみてください~
パイタのイスラフォカ
海沿いの漁師町、パイタ郡にはイスラフォカと呼ばれる無人島があります。そこに住むのは動物だけ。アザラシ、ペンギン、カツオドリ、カモメたち。ここには書ききれないレベルの鳥の量に驚くはず。
2時間くらいの探索はイスラフォカ近くの海岸からガイドさんが案内してくれるのでそれをご利用ください。
民芸品の町「カタカオス」
ピウラに来たら立ち寄りたいかわいいまちカタカオス。民芸品の町です。
ピウラの民芸「銀細工」「編み物」「木工細工」「陶芸品」などがならんだ商店街があります。ピウラ中心からバスや乗り合いタクシーで40分ほどなので時間があれば行ってみましょう!
~山岳エリア(シエラ)~
モロポン郡でハイキングとおいしい揚げパンケーキ(トルティージャ)
山岳地域のモロポン郡もたくさんの魅力がいっぱい。町によってその顔は少しずつ異なるのですが、なんといってもおいしいのがこのトルティージャ。パンケーキを揚げたようなものなのですが、チーズと一緒に、そしてコーヒーがお供で食べるのがピウラの山岳地帯流。
とってもおいしいので、モロポンエリアを通過するときは食べてみてください!
そして滝や川もあるエリア。魚釣りやハイキングもできますね。夕日のあたった山のはは本当に圧巻です。
キリスト教巡礼の町アジャバカ郡
10月になるとこのアジャバカに向かって聖地巡礼で世界中からクリスチャンが集まると言われています。インカ時代の遺跡もあるんだとか。
海岸地域とは雰囲気の異なる山岳地帯、山登りやハイキングが好きな人はそちらも楽しんでください。
ピウラで注意すること
クスコやリマほどの観光地でないことは魅力の一つではありますが、だからこそ注意しなければならないことがあります。こんなはずじゃ、、という後悔がないよう注意することを一度確認してからピウラに来てください!
治安
ペルーは全体的に治安が悪いのですが、リマほどではないにしてもピウラの治安もとても注意が必要です。
ペルーの治安の注意点についてはこちらの記事にも書いたのですが
- 貴重品に注意する
- みだりに町中でスマートフォンを使わない(iPhoneはとくに注意)
- 人さらい強盗もあるのでなるべくタクシーアプリなどを利用する
- バスなどでのスリは特に多いので人混みでの持ち物に注意する
このくらいは基本として覚えておきましょう。
交通事情
こちらもリマほどではないにしろ、とても荒いです。
急に飛び出す車や、人を優先しない車、逆走したり2列しか通らないところを無理やり通ったり、急発進急停車など、これらは当たり前にあります。
日本の交通事情に慣れていると本当に危険です。治安よりも交通事情で命を落とすことが多いので周りをみて行動しましょう。
トイレ事情
ペルーはクスコでもトイレ事情が悪かったりするのですが、ピウラでは基本的にきれいなトイレはありません。便座がなくてもトイレができるようになっておくと良いでしょう。
また、トイレットペーパーは必需品です。街中でも買えますが、基本的にピウラのトイレにトイレットペーパーはないと思ってください。
水事情・衛生関係
日本は軟水でペルーは硬水というのもあるのですが、基本的に衛生事情は良くないですし、上下水システムも整ってはいません。
お店で出される飲み物に注意をすすとともに、旅行で数日滞在する場合であればなるべくお店で買ったミネラルウォーターを飲んで生活しましょう。
また基本的に衛生面は信用せずに、やばそうと思ったら食べるのをやめてください。
最後に
最後のピウラで注意するポイントが少しショッキングだったかもしれませんが、それらが問題ないのであれば、ピウラはとても魅力的な町です。
ぜひペルーでペルー人の暮らしを見たい、天気のいい気候で過ごしたい!いろんなアクティビティをしたいというあなた、ピウラも旅の候補にいれてくださいね~
それでは。