2020年1月1日。今年最初の記事。
新しく今日から書き始める手帳に、そういえばどうして私は青年海外協力隊になったんだっけと思い、つらつらと過去を振り返りながら書いていました。
そういえばそうだったなーと思うことも多く、実はこの内容は何度か過去の私が書いて下書きに放り込まれていたのですが、心機一転、この機会に簡単に一度書いておこうと思います。
現在JICA海外協力隊としてペルーでコミュニティ開発の活動をしています。20代後半です。
さて、どうしてこの協力隊に参加することになったのか。
13歳のころ、家族でフィリピンに行きました。
そこで出会った道で暮らす子供たちとの出会い。そこから世の中の不公平さに気づき、国際ボランティアに興味をもちました。
そのあと授業で青年海外協力隊の存在を知り、いつかなれたらいいなと憧れに変わりました。
ボランティアの授業が単位の取得条件の一つである高校に興味をもち、入学。
在学中は奉仕活動の授業のほか、放課後にボランティアを行ったりしました。
大学を選ぶときには、自分は将来国際系キャリアを歩みたいと思っていたので、外国語が強い大学を選択しました。数学が大好きだった人間が文転し、苦手な英語を猛勉強しました。
縁があった大学では国際関係学、トランスナショナル、グローバル社会学、観光、を主に勉強することができました。
その中で勉強していくうちに、国と国よりも人と人との関係性にもっと着目したいと思うようになりました。
また、実家から遠い大学に通っていて、往復4時間、電車は10本、一日にかかっていました。どんなに早く出ても遅延してしまう電車とそれの理解をもらえない周囲の存在、留学に行くために終電までアルバイトをしていたのもあり、心と身体はぼろぼろでした。
そんななか、とある女性のカナダ先住民との暮らしの話を聞き、その世界観に興味をもちました。
同時に、運がいいことに文化人類学にも出会いました。
文化人類学でもっとカナダ先住民の世界観を知りたい、そう思い、観光人類学的な分野でカナダ先住民の観光を研究しました。大変興味深かったです。
大学が終わるとき、憧れていた青年海外協力隊を目指しませんでした。その時の自分に海外に行って何かできると思えなかったからです。
漠然とサラリーマンに興味がありました。私の家族はみんな自営業、会社員のように組織に属していません。そのためどのように残業は行われるのか、ボーナスって何なのか、会社員として働くというのはどういうことなのか、知りたくなりました。社会人としての基礎も学びたかったです。
そして、今しか行けないから。と親に借金をして、大学時代にたくさんの海外に行きました。その時のお金を返さずにボランティアをしたら親も心配するだろうと、まずは就職することにしました。
数年間会社で働いているうちに、その会社での自分の役割はすでに終えたように感じました。その環境に自分の未来もあまりないように感じました。
また自分が本来やりたかった、海外に長期滞在するという希望をかなえたいと思うようになりました。同時に親への借金の返済も終わりました。
そこで留学か、ワーホリか、WWOOFか、青年海外協力隊か、国際NGOか、どれかにチャレンジしようと思いました。
その中でも青年海外協力隊は特に魅力的でした。
草の根で活動ができる、小さいころからの憧れ、国際ボランティアという枠組み、比較的オープンな活動(どんなことを現地でやるかが想定できる)、JICAという後ろ盾、実際のハードル、手持ちがなくてもいけること。
それらを考慮した時、自分の家族からの心配も考えて、青年海外協力隊で海外に行こうと思いました。そこから試験を受けました。
その中でも興味があったのは現地の人々の中で地域活性の活動をするコミュニティ開発という職種。大学の開発学でも青年海外協力隊の話はでてきていましたが、この職種の事例が多く、コミュニティ開発に興味をもっていました。
また、観光人類学をやっていたというのもあり、コミュニティ開発のなかでも観光よりの活動を選択することにしました。それが、ありがたいことに現在の私の要請、ペルータンボグランデ町の活動でした。
そんな私が青年海外協力隊になったらこういう2年間を過ごしたいと思ったこと。
2年間現地にいる。人々の声に耳を澄ませる。言語習得する。様々な文化や価値観に触れる。丁寧で無駄のない暮らしを送る。慣れ親しんだ土地を離れる。
現在ペルーでの生活は9か月が終了しました。残りあと15か月。
現地に入り込んで生活をしていると、見えなくなってきてしまった、
どうして私はここにきたんだっけ?という初心。
今回はそれを思い出したくてちょっと書いてみました。
書いてみると、意外にシンプルだった。難しく考えすぎていたかもしれない。
自分がここに来るまでに至った経緯をちゃんと確認できたので、心新たに2020年また楽しく日々を送ろうと思います。