東京情報便の紹介
日々を楽しむうちの一つの項目として「東京情報便」を書いている。
25年間東京に住む私としては、人が多くて物が多くて情報過多な東京にも、
風情と情緒と歴史と文化と、センスある人と物と景観があることを知ってほしいのだ。
もちろん東京ならではの楽しみもある。
「THE東京」と多くの人が予想をする要素ではなく、一歩違った目線から東京を見てみたい。
そこには東京のいいところを新しく発見できるポイントがあるかもしれない。
東京にうんざりした人が、東京のちょっといいところを知って、日々を楽しむ余裕が生まれますように。
そんな思いを込めて書いている。
ところで今回はスカイツリーと浅草を巡った。
改めて東京の良さを分析してみたい。
スカイツリーから見る東京
スカイツリーに上って上から東京を一望した。
いつも雑踏と人の多さ、交通の多さでいっぱいでうるさくてざわざわした東京は高度350メートルの展望台には存在しなかった。
そこにあるのは静かなミニチュアの町、東京。
皇居、浅草寺、東京タワーや墨田川、都庁や東京ドーム。。
350メートルからは東京でおなじみのものたちを一望できる。
なんといえばよいのか、とてもかわいく見えるのだ。
江戸から続く文化や歴史がそこから感じられるような、そんな雰囲気があった。
くねくね続く墨田川と高層ビルの立ち並ぶ新宿エリア、木々が生い茂る皇居、、
昔はそこを船が通り、馬が通り、江戸城があり、栄えていたのだろう。
普段は人が多くてうんざりする東京も350メートル上から見るとかわいく見えてくる。
うるささや雑踏などは感じない。
そんなミニチュア東京を見ているとなんだか東京を好きになる気がするのだった。
浅草を歩いて感じる東京
外国人も大好きなまち、浅草。
多くの観光客が訪れても、まったく変わらない浅草。
そこにはたくさんの観光客だけでなく、そこで働く人と住む人が混在する面白いまちなのである。
浅草駅から浅草寺に向かうエリアは観光客でごった返している。
そんなエリアには浅草名物や下町名物のあるお店が立ち並び、なんとも観光客にとっては周りやすいエリアだろう。
浅草寺を抜けるとお店が連なるエリアに入る。
このエリアも観光客でにぎわっているのだが、浅草駅から浅草寺までのエリアほどではない。
様々な種類のショップや食べ物屋さんが並び、各人思い思いの店に入る。
このエリアまでくるといささか歩きやすいのだ。
昔からあるんだろうなと感じさせるたたずまい、赤く塗られた店構えの通りはなんとも趣深い。
さらに抜けるとちょっとした商業エリアがある。
ここには生粋の浅草育ちのおっちゃんたちがたくさんなのだ。
自転車をこぐ様子をみると、おそらくここ浅草の住人なのだろう。
以前、浅草を研究する友人から聞いたのだが、
生粋の浅草育ちのおじちゃんに最近の観光客にあふれる浅草のことを聞くとこんな感じで言われたらしい。
「浅草は観光地じゃない。昔も今も、俺たちの浅草だ」
とまあそんな感じで。
観光地浅草、たしかに住んでいる人からすればそれは自分たちのホームタウンなのだ。
旧と新の混在する浅草。
これからもそこにそのままであってほしい街である。