岩手県の山上駅からレンタカーで遠野を通って釜石へ。
釜石編はこちらをご参照ください!
こちらの記事では遠野についてです。
はじめに、「遠野物語」のご紹介
*「遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)」
著者:柳田國男
遠野は柳田國男の「遠野物語」でよく知られる場所。
大学時代に文化人類学を選考していたのでずっと行ってみたかった。
でも今回は遠野じっくりというよりどんなところなのかなあ程度に楽しんできました!
旅の流れ!
午前7時、岩手県北上駅東口に到着!(夜行バスでした)
ついてみると、もちろんまだどこも開いてない!
ということで、駅前の待合所で待機。近くに室内トイレもありました♪
西口に向かって、レンタカー屋さんの前で待機。8時に出発!
まずは遠野へ。
今回は釜石が主役の旅だったので、遠野は通り過ぎながら雰囲気を楽しもうと思っていたのですが、博物館などしっかり見てきちゃいました。
ドライブ中の案内板は、「遠野」とずっと書いてあります。
遠野に行ってみてわかったのですが、遠野は、盆地になっていて、海と山をつなぐ人の集まる街だったそう。
だから案内もわかりやすい。
遠野につくまで一本道。田園風景や山の中を進みました。
そして遠野につくと「道の駅風の丘」。
遠野の観光案内や、無料休憩所、遠野の物産やお土産など売っていました。
私も近くの牧場でとれたての牛乳を使ったのむヨーグルトとプリンを購入して一休み。
遠野の情報を仕入れて遠野市街地へ。
この道の駅は遠野に入って市街地に向かう途中にあるので、内陸の方から沿岸部に向かう方は途中で寄って情報を仕入れると良いですね!
観光案内所にいた方に聞いたら博物館に行って、できたら「とおの物語の館」で民話を聞くといいよ!とのことなので、博物館へ。
遠野駅の近くに遠野市立博物館がありました。
遠野市立図書館と同じ建物の3階にあります!
遠野博物館INFO
遠野博物館では、民話の話が聞けたり、映像が見れたり、遠野の暮らしや風土、文化などを知ることができます。
映像が流れる展示室のほか、実際に遠野の四季が感じられるミニチュアの模型があったり家の一部が展示されていたりなど、遠野の暮らしを感じることができます。
遠野市立博物館、遠野のことが知れてとっても面白かった!
東北ならではの土地柄や文化に、遠野の土地ならではの文化が合わさってとても深みのある場所でした。
個人的には遠野に嫁いだ女性の遠野のレシピや遠野の暮らし、知恵が書かれた本が置いてあったのですが、イラスト付きで読みやすく参考になりました。
そのあと「とおの物語の館」に行こうとしたのですが、釜石に行く用事もあったので今回はパス。
雰囲気だけ見てきましたが、駅からまっすぐ「民話通り」という通りができていて、雰囲気もそれっぽくて、歩いてみるのも楽しかったです。
遠野を去って次は釜石へ。釜石もドライブ中ずっと案内出ているのでわかりやすい!
遠野からは40分くらいで行けたような。。遠野仙人峠を降りるとすぐに釜石の道の駅があります!
ここからは釜石編を見てね!
遠野の人に聞いた遠野と「遠野物語」のこと!
遠野という町は、
柳田國男の遠野物語で有名になったのかな。。?とすこし疑問があったので、遠野の道の駅にいた遠野出身の方に話を聞いてみました。
また、遠野市立博物館で遠野物語の生まれた経緯についても学んでみました!
それらによると、遠野は昔から民話がたくさんあったのだとか!
遠野は盆地に位置するのですが、昔から山のエリアと海のエリアをつなぐ、人の集まる街だったそうです。
昔から人が遠野を通ってほかのエリアに行くという形で、山を渡ってたくさんの人が集まってきていました。
その道中、山を越えるときに怖い思いをした人も少なくなく、奇異な体験として遠野に着いたときに旅人同士で話していたというそう。
それを遠野の子供たちが聞いて噂話をしたりして、民話としてできていったそうです。
そんな民話の町遠野出身のある青年、佐々木喜善(境石)が、柳田國男の家に訪れて遠野の民話を話したところ、柳田國男が大変興味をもったらしく、その青年の話を整理してまとめて「遠野物語」を書いていきました。
遠野物語は出版当時は全然注目されず、地名や人名が出てくる暴露本的な感じもあったのでほそぼそと世に出されたそうな。
でもそののち注目を浴びて、今や遠野と柳田國男は切っても切れず、同時に語られることが多くなりました。
遠野の人も、柳田國男の本からその民話を伝えたり語ったりすることもあるそうです。
もともとあった民話が、
外部のある民俗学者によってまとめられ、
それ本をもって数十年後のそのエリアの子供たちに語り聞かされるなんて
とっても面白いですね。
民話とのつながりを聞いて、遠野という町の面白さを実感した旅でした!