国際協力

【カンボジアに行こう!ボランティアをしよう!】初めてのスタディツアーで学んだこと

大学1年生の時にカンボジアのスタディツアーに参加しました。

ツアーに参加した動機や費用などはこちらの記事に。

こちらの記事には、参加してみた感想を書きます。

 

カンボジア・スタディツアーでの気づき

 

「貧しい」って何だろう

カンボジアの小学校に行ってからすごく感じたのは大きな違和感。

私は昔フィリピンでストリートチルドレンに出会い、それからずっと国際協力に興味をもってきました。

だから今回のカンボジアのスタディツアーでも私がカンボジアの子供たちに何かしてあげたい!と思っていました。(今考えるとこの考え方は反省ものです。)

そんな「援助しよう!」という気持ちで行った私がカンボジアで見たものは、私よりもはるかに楽しそうな子供たちの笑顔と、そこに暮らす人々の人の幸せそうな日常でした。

(あれ…なにこれ。なんでみんなこんなに豊かな表情をしているの?)というのが正直な感想です。援助なんて押しつけがましい考え方だったと反省しました。私よりも豊かな顔でいる人たちに私がなんの援助をできるのでしょう?

 

私が学んだのは自分が勝手に考えていた「援助してあげたい」上からの目線の考え方の未熟さであり、そのときにはじめて「貧しい」ってなんだろうと思いました。

その時の自分には、カンボジアの人たちより私の心の方が貧しく感じてしまったのです。

カンボジアの人たちは、当時お金とかはそんなになくて、経済的には日本の方が進んでいたように感じます。しかしながら、限られたものの中で楽しく心豊かな生活をしていました。また、農業の国でもあるので、作物もたくさんあってそこにも余裕を感じられました。

経済的にそこまで発展していないからといって「貧しい」と考えていた自分の心を反省しました。

出発前と帰国後にこんなにも「貧しい」の概念が変わるなんて。中学生の時に国際協力に興味をもってから5年ほど経っていただけに、貧しいに対する自分の勘違いは大変恥ずかしく、見当違いなものだということに気づき、大きく反省しました。

 

カンボジアのご飯おいしすぎなんですけど・・・!

これはまさかの大きな発見でした。大きな学びでした。

湖も近くにあるし農業も盛んなのでカンボジアにはたくさんの食材がありました。またベトナムなどとも隣接しているのでライスヌードルなどもそこではじめて食べました。おいしかったです!!!

カンボジアに行くまでは大嫌いだったきのこ類、ジャスミン茶、マンゴー。でも、カンボジアで食べるそれらがおいしすぎて一気に好きになりました。キノコ鍋、食事でのスパイスたちと相性のいいジャスミン茶、そしてマンゴーかき氷。

日本で食べられなかったものがカンボジアに行ったら食べれるようになった。たった7日間で。それだけでも私の人生にとっては大きな収穫でした。

 

友達がたくさんできた!

ひとりで参加しましたが、帰国する時には友人が20人できていました。関西のひとも多くて、みんな私より年上でしたがみんな仲良くしてくれました。

あれから7年、一度も会っていない人もいるのですがいまだに連絡を取っている人もいます。たった7日間一緒にいただけなのに、7年後の今もつながることができていることがうれしい。

本当に参加してよかったと思っています。経験は、宝ですね。

 

日本に帰ってきてから考えたこと

 

私、日本のことが好きかもしれない

カンボジアに行ってカンボジアが大好きになって帰ってきました。「I LOVE カンボジア!!!」って本気で思って帰ってきました。

でも帰ってきたときに思ったのは「私だいすきなカンボジアよりも日本のことを好きかもしれない。」ということ。

日本のことを好きと思ったことは今までになかったのに、こんなに大好きで愛を感じているカンボジアよりも日本のこと好きかもしれない。そう思ったときに、自分が日本のこと実はとても好きだったことに気が付いたのです。

カンボジアを好きになったことで、日本への感情を知れました。不思議ですね。

愛情の相対化なのか、どこかを好きだと自覚することで他の場所への愛情を知る。私はカンボジアを通して、自分の故郷である日本のことも好きであることに気が付いたのでした。

日本にいるときは日本のことを好きかも嫌いかも考えたこともなかった。でもカンボジアに行ってみて、日本と距離をとった時間を過ごしたり他の国に思いを寄せてみて知った日本への思い。大きな発見です。

 

「支援」は違う。「援助」も違う。幸せの共有だ。

援助って違うなあ。支援てことばも合わないな…なんか押しつけがましく聞こえるのです。

もちろん経済的支援とかそういうのはいいと思うんです。

でもカンボジアを支援したい!!というのはすごくアバウトで何をどう支援するの?されるほうは支援されることで豊かになるの?と今は思います。

だから簡単に「支援」とか「援助」っていう言葉を私は使いたくない。と思います。

「貧しい」ってなんだろうとか、「支援」「援助」って言葉は違うなと思ったときに私は何をしたいんだろうと思いました。

私は、現地の人たちと一緒に楽しく幸せになりたいんです。

もしなにか問題を抱えることがあるとするなら一緒に解決していきたい。至らない私だけど、一緒に世の中を良くしていきたい。つまり、幸せの共有をしたいんだと思います。どちらかが一方的にではなく、一緒に。

 

だから、まずは私が幸せになろう

だから、まずは私が幸せになります。

人と一緒に何かをするときにこの人についていこうと思ってもらえるように私が幸せになりたい。と思います。そのため、自分を不幸にしてまで現地になにかすることはしたくありません。

自分と現地が一緒にHAPPYになれる、そんな活動を私はしていこうと思いました。それが私がカンボジアに行って最も感じた想いであり、その後の指針になりました。

 

最後にひとこと

人を幸せにしたいなら、まずは自分から。それをカンボジアのツアーが教えてくれました。そんな若き頃の出会いに、今でも感謝しています。