体験談

得意なところを活かしてもらえるような活動をしたい〈訓練生活45日目に感じたこと〉

 

青年海外協力隊の駒ヶ根訓練所では、所外活動という課業があります。

これは自分が今まで体験したこと、経験したことのないところで活動を行い、そこから学びを得るというものです。

私は特別養護老人ホームにお世話になりました。

 

私は今までに介護などの経験もないし、認知症の人が身近にいたわけでもありませんでした。老人ホームに行ったこともないし、そんな自分にできることはとても限られていると思っていました。

実際に施設に行ってみると、自分にできることは本当にないなあという感想。詳しいことはここでは割愛しますが、本当に2日間どうすればいいのかわからなかったです。

でも掃除とか、おばあちゃんとのお話とか、ご飯とか、洗い物とか、なるべくできるものを探してやってみました。協力隊の同期の看護師隊員にも話を聞いて、老人ホームの利用者の方々へどう接すればいいかを相談しました。

 

でも、そんな中でこれは忘れたくないなあっていう経験がありました。

ちょっとした気づきではありますが、現地で活動するときにもできたら意識したい点だったのでここに書こうと思います。

 

得意なところを活かしてもらえるような活動をしたい

人には得意なものと不得意なものがあるということ

言わずもがなですが。笑

 

人には不得意なものがあれば得意なものもあるんですよね。

何ができないからって全部できないわけじゃない。その人にしかできないこともある。

 

それが今回の学びでした。

 

ご飯を食べるのが苦手なおばあちゃんがいて、お話しするのも苦手でした。

そのため自分でご飯を食べたり、聞かれたことに返答することもなかなか難しかったです。私も最初どのように話しかけてどのように話を聞けばいいのかわからなかったです。

でもそのおばあちゃんにおしぼりを作ってもらおうということになって、おしぼりの作り方を説明しました。

私は超おおざっぱなのでくるくるまくところをみせて、こんな感じです!とやったのですが、

そのおばあちゃんはそのタオルを広げて端と端をきれいにそろえて巻いていくんです!手はとても震えているので難しい作業なのですが、少しずつ巻いていくその様子にとても驚かされました。

ご飯食べるの苦手だし、お話も苦手だから、おしぼりも難しいだろうなと思っていた自分を反省しました。

おおざっぱな私のおしぼりの横にきれいに巻かれたおしぼり。

その2つを見て私の何かに対して「できない」と思っていたその思い込みがいかに間違っているかに気づかされました。

できないところに目を向けるんじゃなくてできるところに目を向ければいいんじゃないのかしら?

このおばあちゃんはきっと丁寧で上品な人生を歩んできたんだろうな、とそう思ったとき現地で出会う人もきっとそうなんじゃないかなと思いました。

ひとりひとり歩んできた人生は違うし一つ一つの経験も異なります。

できないこともあればできることもあります。

得意なこともあれば苦手なこともあります。

だから、できないと思って決めつけるのではなくて、その人ができる分野で活躍してもらったり意見をもらったりしたいなあと。

 

そのひとそれぞれの得意な分野はきっとあるはずなので、現地での活動もそういったところを意識して得意分野を活かしてもらえるような活動をしたい。その人が歩んできた人生や経験を尊重したい。そう今は思います。

それを教えてくれたおばあちゃんに感謝でした。

 

人はあなたを(私を)見ているということ

 

朝から夕方までほぼずーーーーっと談話室に座っているおばあちゃんがいました。

ご飯を食べたりお昼寝をしたりお風呂に入ったり、利用者のみなさんは談話室に出たり入ったりします。人によってそのペースは様々なのですが、そのおばあちゃんは比較的長く談話室にいました。

お話しするのが苦手だったので、会話はできなかったのですが、おいしそうにご飯を食べている様子が印象的でした。

でもただ1日いるだけの私のことは認識していないと思っていて、私はお茶を出したりとか談話室の掃除したりとか直接かかわっていなくてもそのようなお手伝いをさせてもえていました。

 

なのに!!

だのに!!

その日が終わるとき、私がコートを着て施設のスタッフさんにお世話になった旨つたえようとしたとき、小さく手を振ってくれて!!!!!!

えーーーーーーー!!!私のこと認識してくれていたの?!と初めて気づいて本当にうれしかったんです。

まさか、こんな1日の訪問者に気づいてくれて最後に手を振ってくれるとは。

それを見たときに、相手が見ていないと思っても案外みられているものなんだなと気づきました。

 

現地に行っても、私たちはきっと見られています。というか現地ではめっちゃみられています。

見られていない風で見られているんだなということを改めて感じた瞬間でした。

 

特別養護老人ホームを訪れて

 

はじめて老人ホームに訪れて2日間活動をしました。

そこは人が「生活」する場所。改めてそう感じました。

そして人手不足も。

私のような何もできな人間を受け入れてくれた施設の方、また私と2日間過ごしてくれた利用者の方に感謝したいです。